『TOY STORY 4』は予告とセットで観なければ完成しない。【Both Sides Now】


今日もしばうさ.netにあそびにきてくれて、ありがとうございます*
ぼくは“PIXAR”が大大大好きな、生粋のPIXARファンです(*≧∀≦*)💕💕
なので今回はタイトルにもある通り、
TOY STORY 4は予告とセットで観なければ完成しない。
というお話をしたいと思います。

実はこの話は、『TOY STORY 4』が公開された当時に運営していた“PIXAR WORLD”というブログで書いたことがある記事なのですが、今はそちらのブログを閉鎖したため、改めてこのブログで書きたいと思いました。
その記事はうれしいことに当時とても多くの方々に読んでいただき、Twitterでもみなさんに好評の感想をいただいた記事だっただけに、ブログを閉鎖するときはその記事も一緒に消えてしまうことだけが心残りだったので、今こうしてもう1度綴れることにとても興奮しています(*^O^*)❗️
と、前置きはこの辺にして本題にいきたいと思いますが、世間的にも個人的にも賛否両論を巻き起こした映画『TOY STORY 4』。
ぼくはもちろん公開日の朝イチで観に行ったのですが、ラストシーンを観てからは放心状態で、めちゃくちゃ動揺しました。
一緒に観に行ってくれたおくさん(当時は彼女)と感想を語らい合うことでなんとか平然を取り戻したのですが、それでもぼくの中ではしばらくの間 賛否両論が巻き起こっていましたね。
そんな中で家に帰ってきてからもう1度、『TOY STORY 4』の本当に1発目の予告映像を見返してみたんです。
観たことがある方も多いと思いますが、この予告ですね↓
するとですね、ぼくの中で一気に『TOY STORY 4』とはいったいどんな映画なのかが分かったのです!!
いや、だからと言って『TOY STORY 4』のすべてを受け入れられるようになったわけではありませんが、少なくとも“PIXARの方々がなぜあの完璧な『TOY STORY 3』の後にわざわざ続編を作りたいと思ったのか”が分かった気がしたんですよね。
この予告を観る上で最も重要なのが、流れている“楽曲”です。
この曲の名前は『Both Sides Now』。
最も古いもので1966年にリリースされており、作詞作曲はジョニ・ミッチェル、そして最初の歌い手としてジュディ・コリンズが歌っている曲です。
この『TOY STORY 4』の予告で流れているのはおそらくジュディ・コリンズさんが歌っているものだと思います。
この『Both Sides Now』の歌詞を見てぼくは、『TOY STORY 4』に込められているメッセージを1発で理解しました。
あっ、ちなみにこの曲は、2018年に世界で公開され“直近50年の中のホラー映画で最も恐ろしい”と多くの人に最悪なトラウマを植え付けたという、『HEREDITARY (放題:ヘレディタリー/継承)』のエンド曲でもあるそうです。

ぼくは勇気がなくて観てませんが。
そんな『Both Sides Now』の歌詞の内容はこうです。
曲自体は3番までありますが、ここでは予告でも流れている1番の歌詞のみ載せます。
Rows and floes of angel hair
天使の髪の毛が列と群れをつくり、
And ice cream castles in the air
アイスクリームのお城が浮かんでいる
And feather canyons everywhere
そして羽根の渓谷が広がっている
I’ve looked at clouds that way
雲をそんな風に見ていた…
But now they only block the sun
しかし今は、雲は太陽を遮り、
They rain and snow on everyone
雨や雪を降らせるだけ。
So many things I would have done
私はやりたいことがたくさんあったのに、
But clouds got in my way
雲はその邪魔をした。
I’ve looked at clouds from both sides now
私は雲というものを両側から見た
From up and down, and still somehow
上からと下から、他にも見方があるかもしれない
It’s cloud’s illusions I recall
私は雲の幻想を思い出す
I really don’t know clouds at all
私は雲のことを、本当にまったく知らない
…………
いかがでしょうか。
『TOY STORY 4』を観たことがある方なら、おそらく何かに気がついているはずです。
ぼくは『TOY STORY 4』を見終わってからこの歌詞を見たときに、鳥肌がたちました。
結論から言いますとこの歌詞、まさに『TOY STORY 4』のウッディの気持ちを歌っていますよね。
上の歌詞の“雲”の部分を“おもちゃ”に変えて見てみると、これはもう完全に今作のウッディの心情なのです。
そしてこの歌詞を理解してからもう1度、先程の予告を観てみます。
最初はまばゆい日差しと共に、ウッディたちが仲良く手を繋ぎほがらかにほほえんでいますが、
新キャラクター“フォーキー”の登場により日差しは消え、ウッディたちから笑顔は無くなり、みんなが連鎖して崩れていき、ポテトヘッドなんかはまさに崩壊していきます…
この映像が意味するところは、ぼくの解釈だと、フォーキー登場前が前作までの『TOY STORY』の内容を示していて、
フォーキーが登場してからは『TOY STORY 4』の内容を示していると思っています。
つまり前作までのウッディは、おもちゃというものを“片側からしか”見てなかったのです。
そんなウッディがフォーキーの登場により“おもちゃ”というものを両側から見ることで、今までみんなにとって頼りあるリーダーだったウッディが動揺し、バズもどうしたら良いのか分からなくなり、それが次々と連鎖していく…
ぼくにはこの予告映像が、そんな風に見えてなりません。

本編の中ではバズが思考停止し、ボタン押しての内蔵ボイスばかりに頼っていたのがバズらしくないように見えたりもしましたが、
バズからしたら今まで自分にとってのメンターであったウッディが持ち主に必要とされずに動揺する姿を見て、自分もどうすれば良いのか分からなくなっていたことは想像に難しくありません。
だからこそバズは、ボタンを押して内なる声という名の内蔵ボイスにすがるしかなかった…

そんなウッディの動揺から始まる連鎖が、予告でも見事に描かれているのだと思います。
そして『Both Sides Now』の1番は“雲”について歌っていますが、偶然かな『TOY STORY』のモチーフも“雲”なんですよね。

この予告の背景では、その“TOY STORYといえばの形の雲”がいくとも浮かんでいますし、これはPIXARのみなさんのことですから、確信犯で描いていると思われます。
そしてこの『Both Sides Now』の歌詞の観点から『TOY STORY 4』を観てみると、重要なキャラクターが4人、浮かび上がってきます。
それは、フォーキー、ギャビー・ギャビー、ウッディ、ボー・ピープの4人です。
これらのキャラクターは、『Both Sides Now』の歌詞の観点で観たときに、一直線上に並んでいるキャラクターなんですよね。

フォーキーはいわば産まれたばかりの赤ちゃんであり、これからすべてが始まる真っ白な状態。
それゆえに“おもちゃとしての片側”すら体験していないキャラクター。

ギャビー・ギャビーは、おもちゃとして産まれはしたんだけれど、まだ誰にも遊んでもらったことがないおもちゃであり、フォーキーと同じく“おもちゃとしての片側”すらまだ体験したことがないキャラクター。
自分に持ち主がいないのは“ボイスボックスが壊れているから”と思っており、いつかの日かハーモニーに愛される瞬間が来ると信じて疑っていない。

そして我らがウッディは、“持ち主の1番のお気に入り”という、ギャビー・ギャビーが望んでいるおもちゃとしての最高の成功を手にしたおもちゃであり、“おもちゃとして片側”を最もベストな形で体験してきたキャラクター。
しかしながら、新しい持ち主には全く見向きもされなくなってしまったという現状にあり、その様子はまさに『Both Sides Now』の歌詞と完全に合致している。

そして最後にボー・ピープは、今のウッディが直面している“おもちゃとしての両側”をすでに体験した後に、それを乗り越えて、自らの意思で生き方を選んでいるキャラクター。
一見 自由で強く生きているように見えるが、“おもちゃとしての両側”を経験している分、お花畑のような思考はなく、どこかに寂しさを抱えていることが見てとれる。
ちなみになんですが、そう思うと実はジェシーもボーと同じで、“おもちゃとしての両側”を散々見てきたキャラクターなんですよね。
ジェシーは持ち主がエミリー→アル→アンディ→ボニーと4人も移り変わっているので、そういう視点で『TOY STORY 4』を観ると、ジェシーの見え方も変わってきそうです。

とこのように、4人のキャラクターには縦の繋がりがあり、それぞれのおもちゃとしての経験値の違いが重要なポイント。
そういった意味では、『TOY STORY 4』の感想をネットで見ている時にけっこうな頻度で目にする、“自分にとってのTOY STORYは3で終わった。4は観なかったことにする。”という気持ちは、ものすごく的を得ていると思いました。
こうしてウッディがおかれている状況を考えてみると、これはタイトルに“4”とついているだけで、内容としてはぼく的には、“TOY STORY season2”の第1話に見えてなりません。
人気だったドラマがシーズン2やシーズン3をやるように、TOY STORYは“4”をもって、完全なる新章に、シーズン2に、第2部になったのだと思います。
つまるところそれは、TOY STORYは3で1度完結しており、よく目にする“3で最後、4は無い”という解釈は、それはそれで大ありなのです。
なので今作はタイトルが話をややこしくしており、『TOY STORY 4』だと、今までのようなウッディの物語が続くと思って観てしまいますが、最初から新章に突入することを事前に伝えておけば、ここまで悲しい思いをする人たちが多くなることは無かったのではないかなぁと思います。
1度完結した3のその後の、全く新しいウッディの人生を観たいという人だけが、シーズン2であり第2部である『TOY STORY 4』を観れば、あの内容もすんなり受け入れられるのではないかなぁと思ったりもしました。
そう解釈することで、映画館で放心状態になったぼくも、少しずつ今作を受け入れられるようになりましたね。
ちなみに、3で第1部は完結と先程から言っていますが、『TOY STORY』にはいくつかのスピンオフ作品があるので、それも含めて第1部という解釈をぼくはしています。
完全新章は4からです。
ということで、ここまでのぼくの『TOY STORY』という作品に対する解釈を整理すると、このようになります↓
【 TOY STORY season1 】
『 TOY STORY 』

『 TOY STORY 2 』

『 TOY STORY 3 』

『 Hawaiian Vacation 』

『 SMALL FLY (ニセもののバズがやって来た)』

『 PARTY SAURUS REX (レックスはお風呂の王様)』

『 TOY STORY OF TERROR! 』

『 TOY STORY THAT TIME FORGOT (謎の恐竜ワールド)』

【TOY STORY season2】
『 TOY STORY 4 』

『 Lamp Life 』

『 FORKY ASKS A QUESTION 』

『 TO FITNESS AND BEYOND 』

以上!
今のところぼくはこのような解釈をしています!
つまり先程の予告で表すと、フォーキー登場前が“TOY STORY season1”であり、フォーキーが登場してからが“TOY STORY season2”ということです🎥💡
ストーリー的にみればこの分け方は大方合っていると思いますし、この捉え方ならば結果的に“自分のTOY STORYは3まで”という気持ちもうまく言語化できるのではないかなぁと思います🎥💡
『TOY STORY』はどのスピンオフも完成度が高くておもしろいので、まだ観ていない作品がある方はぜひ観てみてください🤠🚀🦖🐶🐖🥔🎶
“TOY STORYは3まで”と思っている方も、season1のスピンオフ5作はぜひとも観てほしいですね🎥✨
そしてなんと!
PIXARはまさかの『TOY STORY 5』を制作中であることを発表しましたので、
果たして『TOY STORY 5』は“season2”に入るのか、それともはたまた“season3”に突入する新たなる物語なのか、今から公開日が楽しみすぎですっ❗️

そしてなんと『TOY STORY 5』の監督は、『TOY STORY』の1作目からすべての脚本を書いてきて、
『FINDING NEMO (ファインディング・ニモ)』『WALL・E』『FINDING DORY (ファインディング・ドリー)』の監督を勤めたあの“アンドリュー・スタントン”さんだというんだから、さらに期待は高まります📣❗️
アンドリュー・スタントンさんの作品に外れなしですからね!!
しかもアンドリューさんはTOY STORYシリーズに1作目から携わっているので、作品に対する理解度も申し分ないですし、これはもう公開日をただただ楽しみにするだけです❗️
ウッディの人生はどこまでいくのか、それをファンとして見届けたいと思います🤠✨
ということで今回は、“『TOY STORY 4』は予告とセットで観なければ完成しない。”というお話でした🤠☁️
今日もしばうさ.netにあそびにきてくれて、どうもありがとう*
“予告とセットで観なければ完成しない”という表現はPIXARの方々に失礼かなと思いつつ、でもやはり1番最初の予告にはそれだけ重要なメッセージが込められていると確信している分、このような記事のタイトルをつけさせていただきました🎥💡✨
『Both Sides Now』は2番と3番の歌詞も胸に染みるので、興味のある方はぜひ聴いてみてください💿️
『TOY STORY 4』を観て納得できなかったりモヤモヤしている方の気持ちが、この記事を読んで少しでも晴れてもらえていたら本望です🤠🚀🦖🐶🐖🥔


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