【感想】PIXARファンが語る『Cars (カーズ)』PIXARで1番好きな長編映画!ストーリー、キャラクター、舞台、音楽、そのすべてが最高!ルート66で実際に起きたことを題材にした物語で、切なくて、温かくて何度も号泣しちゃう、そんな映画🏎️🏁🏆️【レビュー、評価】


今日もしばうさ.netにあそびにきてくれて、ありがとうございます*
ぼくは“PIXAR”が大大大好きな、生粋のPIXARファンです(*≧∀≦*)💕💕
なので今回はタイトルにもある通り、
2006年に公開されたPIXARの7作目の長編映画、『Cars (カーズ)』について語り尽くしていきたいと思います🏎️🏁🏆️

もしPIXARの長編映画の中で1番を決めてと言われたら、ぼくはかなり迷い苦しみながらもこの『Cars (カーズ)』と『SOUL (ソウルフル・ワールド)』を選びます🎥✨

1番なのに2作品を選んでしまうのはズルいですが、この2つの作品はメッセージやテーマが似ていて、どちらも最高なんですよね!
PIXARの長編映画は今 現在約30作品がありますが、すべてを見込んでいるぼくからすれば、どれも良すぎて1番を決めるのは容易ではありません。
が、その中でも頭の1つ抜きん出ているなと思うのが、『Cars』と『SOUL』なのです🎥✨
“これを成し遂げることが自分の人生のすべて”と信じて疑わない主人公が、目の前の暮らしを尊ぶことの喜びを知るストーリーが、とても胸に染みるんですよね🍀
そして『TOY STORY』『a bug’s life』『TOY STORY 2』を監督したジョン・ラセターさんが再び今作でメガホンをとったことも、名作の由縁かもしれません📣!



それもあってか、今作の主人公“ライトニング・マックィーン”と、『TOY STORY』の主人公“ウッディ”は、精神的なところで本当によく似ているなぁと思います🤠🏎️
ウッディもマックィーンも最初は、とてもじゃないけど共感できて応援したくなるようなキャラクターではないんですよね。
性格はどこか人を見下していて、ひと言でいえば“愛という感情を知らない”といった感じで、人に対する感謝も思いやりありません。


PIXARの他の作品は、主人公を応援したくなるような始まり方をするのですが、ウッディとマックィーンはその逆をいくところが、ジョン・ラセターさんが描きたい物語なのかもしれませんね📣
そんなストーリーがなぜ魅力的かというと、“主人公が人の温もりを知っていき、少しずつ変わっていく”という過程を見事に描いているからです🤠🏎️✨
ウッディもマックィーンも、最初はなんだか憎たらしいのに、少しずつ大切なことに気づいていく様子が、本当に感動するんですよね(;_;)
それは、最初から素敵な性格だった主人公の映画では感じることができない感動です✨
だからこそ『TOY STORY』も『Cars』も、唯一無二の魅力を誇り続けている作品なのだと思います🤠🏎️✨
今作は最初のPIXARのロゴのときに、“CELEBRATING 20 YEARS”と映し出され、1986年に公開されたPIXAR1作目の短編映画『LUXO JR. (ルクソーJr.)』から早くも20周が経ったというお祝いがなされていましたね✨🎊🎉
今作はPIXARの長編映画としては7作目ですから、いかに下積み期間が長かったのかが分かります💡
そして今作の始まり方は画面が真っ暗でマックィーンの声だけが聴こえるという幕開けで、これはPIXARでも珍しい始まり方ですね!
今作の主人公であるマックィーンがどれだけレースに集中しているかが1発で伝わってくるシーンで、緊迫感があって最初からドキドキさせられます!
からの白熱のレースシーンを通して、今作のキーキャラクターであるキングことストリップ・ウェザーズに、いつも2番手のチック・ヒックス、そして主人公の期待の新人ライトニング・マックィーンの3台の車の事がよく分かっていく演出がまた熱いですね❗️

小ネタですがマックィーンのナンバーが“95”なのは、PIXAR初の長編映画である『TOY STORY』が公開された年が1995年だからだそう🤠🚀!
さらに今作の主人公がなぜ“マックィーン”という名前になったのかと言えば、PIXAR初期のすべての作品に多大な貢献をしたPIXARのアニメーターである“Gleen McQueen (グレン・マックィーン)”さんが2002年に若くして亡くなられたことに起因しています。
『FINDING NEMO (ファインディング・ニモ)』のエンドクレジットの前には、グレン・マックィーンさんに対する追悼文が表示され、PIXAR作品で初めての追悼文となりました。
彼が亡くなる直前にPIXARのスタッフが、“次の作品の主人公にマックィーンと名付ける”と約束したんだそうです。
そのエピソードを知ってより、ライトニング・マックィーンのことが好きになりました🏎️✨

ちなみに3台が走っているところに線で繋がれて名前が表示されるシーンで、チックのところだけ右に少しずれた位置を示しているのが毎回気になるのは、ぼくだけでしょうか 笑
PIXARのスタッフはなぜあれをOKしたのか、ずっと気になっているんですね 笑
そしてキングのスポンサーがあの“DINOCO石油”なのも非常に熱かったです🦕❗️
DINOCO石油とは、『TOY STORY』でウッディとバズがアンディに置いていかれてしまったガソリンスタンドの名前であり、まさかその名前を別の作品で聞くときがくるとは思ってもいませんでした🦕❗️✨

これは『TOY STORY』と『Cars』の世界が繋がっていて同じだということを示しており、そこもPIXARファンとしては大興奮ポイントです(*≧∀≦*)🔥
マックィーンがシーズンの初めは無名の新人だったというところもおもしろい設定で、“伝説か!2番手か!ルーキーか!車は3台!王座は1つ!!”というナレーションが映画をより盛り上げてくれますね🏎️🔥❗️
マックィーンが一匹狼でめちゃくちゃ図に乗っているところも、絶妙に嫌な感じで良いです🏎️笑
ですがPIXARが流石だなと思ったのは、マックィーンもなかなかの性格ですが、それよりも性格が好きになれないチックがいることで、マックィーンがそこまでひどい奴には見えないところ!
人格者なキングと嫌みったらしいチックに挟まれる形で主人公マックィーンの立ち位置があるのが、今作をよりおもしろくしていてPIXARはすごいなぁと思いました🎥✨
ちなみに観客が“いけぇー!ライトニング!そうだーいけいけー!”と言っているシーンに、PIXARの短編映画である『Boundin’ (バウンディン)』に登場する“ジャケロープ”がプリントされた車がいますよ🐇🐏☀️

2秒くらいしか映らないので難しいですが、ぜひ探して見てください🐇☀️
そしてマックィーンの舌出しゴールは、何度観ても笑ってしまいますね👅(*´艸`*)笑
スポンサーがDINOCOになったらという妄想をマックィーンはしていましたが、ライトニング・マックィーンにブルーカラーは似合わないなぁと毎回思います 笑
そしてマックィーンは“サビた車だらけ”という理由でスポンサーを毛嫌いしているところも、程よく最低で良いですね 笑
ラスティーズはサビ取り材を売っている会社なのに、メンバーが全員サビているところも不思議でおもしろいです🎪
マックがカリフォルニアに向かって走るシーンでは、途中の電線にPIXAR7作目の短編である『for the birds (フォー・ザ・バーズ)』の鳥たちが登場するところも、遊び心があって最高です(*^O^*)🐦️🌾☀️

映るのは一瞬ですが、これぞ『for the birds』な鳴き声がするので、すぐに分かると思いますよ🐦️🌾☀️
その後のシーンではマックが、今作でキーとなる“連なる地形を切り開いて作られた高速道路”を走る様子が描かれていて、後のストーリーに対するさりげなくて見事な伏線になっています。
そしてマックィーンがマッサージ中に音声のみで登場する“HARV”というキャラクターも、とても重要な存在ですね🎙️
マックィーンのことをドル箱としか見ておらず、心ない資本主義者な感じが、今作が持つメッセージをより際立たせてくれていると思いました。
マックが絡まれるギャングたちの中の青い奴が、リアにカッコいいオーディオを搭載しているのが毎回 魅力的だなぁと感動します💿️🎶✨
そしてマックィーンが1人高速道路に置き去りにされるシーンから、今作はさらに勢いを増しておもしろくなっていくところが最高❗️
ラスティーズでの挨拶で“レースカーにヘッドライトはいらない”と冷たく言っていたマックィーンが、早くも暗闇を1人で走ることになるとは、おもしろすぎる展開です💡🌙
マックィーンがマック(ピーターベルト)を追いかけて踏み切りをギリギリで越えるシーンがありますが、そこで走っている電車はおそらく、スタジオジブリ作品の『魔女の宅急便』で最初の方にキキが忍び込んだあの電車がモデルだと思います🚆🧙♀️🎥✨
この2つの電車はかなり激似なのですが、PIXARはジブリのことをものすごく敬愛していますから、全然ある話だと思いますね💡
追いかけたトラックがマックじゃないと分かるシーンも、なかなかの絶望感があって良いです。
ピーターベルト、覚えておこう。
その後に怪しく光り輝く“ROUTE66”の看板も最高です✨
そしてついに、のどかで穏やかな田舎町“ラジエーター・スプリングス”が登場しますが、ただただゆっくり点滅する信号機を眺めているだけのフィルモアが、今までの映画のスピード感を一気に和ませてくれてとても落ち着きます🚦🌕️

なのにそんなラジエーター・スプリングスに興奮状態のマックィーンが来て暴れまわっちゃうもんだから、そのミスマッチ感がとてもおもしろいです💥🚔️
ラジエーター・スプリングスのみんなが誰もマックィーンのことを知らなかったのも、いかにマックィーンが狭い世界で生きていたのかが分かりますね🏎️
あるいはラジエーター・スプリングスは最新情報がなかなか届かないくらい世界から切り離された場所であり、のどかで穏やかな町ということなのかもしれません🌵☀️
レース好きのルイジとグイドですらマックィーンのことを知らなかったわけですからね🌀

そしてマックィーンも、憧れの存在であるドックが目の前に現れたのに全く気付かないところもリアルで良いです🏎️🏁

このラジエーター・スプリングスの魅力は、個性豊かなキャラクターたちに温かな町並み、流れている穏やかな雰囲気などなどたくさんありますが、キャラクターたちが実際に存在する車種なのも最高に楽しい魅力です🚖✨
調べてみるとどの車も魅力はそのままに見事にキャラクターになっていてとても驚かされると同時に、PIXARの方たちの車に対する深い愛情を感じました🚘️💕
監督のジョン・ラセターさんの父親は、自動車メーカーの“シボレー”で働いていたことも、今作に大きく影響しているそうです🚘️🛠️☀️
実際の車種関連でぼくが特に好きなのは“フィアット500”のルイジ、“フォルクスワーゲン バン”のフィルモア、そして“ファビュラス・ハドソン・ホーネット”の3台ですね🚖💕
ハドソン・ホーネットの“54年の大事故”も実話なのにはびっくりしました。
道に迷った2台の車相手に必死に町を売り込むみんなの姿が描かれることにより、ラジエーター・スプリングスは実は死んだ町であることが分かり、とても切なくなりますね…

その旅行客ですらマックィーンの存在を知らなかったところを見ると、やはりマックィーンは限られた狭い世界でだけ有名だったことが分かります(*_*)
そういえば『FINDING NEMO (ファインディング・ニモ)』でドリーがマーリンに、“なんで男の人って道を聞くのを嫌がるのかしら!”と言っていましたが、この旅人夫婦の旦那さんも道を聞くのを断固として嫌がっていましたね 笑

ぼくも気を付けよう 笑
そしてまさかおじいちゃんのドックが現役レーサーのマックィーンにレースの勝負を挑むとは!これまた驚きの展開でしたね🏁❗️
だけどラジエーター・スプリングスのみんなはマックィーンに道路の修理をしてほしいはずなのに、サリー以外はみんなマックィーンに興奮していたところが、純粋で素敵な人たちだなぁと思いました(*´ω`*)✨

その後マックィーンはガタガタアスファルトを剥がすことになりますが、それにより亀裂が入っていた凸凹道が平らにならされてより綺麗になっていたことが、後の美しい道路に仕上がった理由の1つだと思うと、少し感動しましたね🛣️✨

翌朝、綺麗になった道を見て喜ぶラジエーター・スプリングスのみんなの姿が、これまた純粋でじんわりと胸を打たれました(;_;)
その後ダートのコーナリングを練習するマックィーンにコツを教えるドックでしたが、マックィーンの登場によりドックの中でも確実に昔の血が燃え上がっている感じがして熱かったです🔥✨
そして道が綺麗になったことで町のみんながそれぞれ自分たちの店を素敵にし始めたところが、マックィーンのしたことが町のみんなに良い影響を与えいて感動しました✨
ルイジとグイドが道を綺麗にしてくれたお礼をしたいと言ってマックィーンに歩み寄っている姿にも心が温かくなりますね🍕🌼
それに続いてサリーとレッドもマックィーンにお礼するところも感動しました🚒✨

サリーのコージーコーンモーテルの入り口にある水車がかわいくてお気に入りです☀️🎶
そしてマックィーンとメーターの心の距離がグッと縮まるきっかけになった、真夜中の“トラクター転がし”!笑
このアイデアも天才的で本当におもしろいですよね 笑
驚いて転がった後のトラクターが、すぐにまた眠りにつく姿がまたおかしかったです🌕️笑
今までレースしかやってこなかったマックィーンにしてみれば、自分のやってみたことでメーターよりもうまくトラクター転がしが出来たことが、めちゃくちゃ嬉しくて楽しかったんだろうなぁと思いました(*´ω`*)🍀
からの一緒にフランクから必死で逃げるというなんとも強烈な共有体験!!
これはマックィーンがメーターに新しい世界を見せてもらった瞬間であり、マックィーンにとって大切で重要な出来事だったんだろうなと思いました🌟
その後メーターが“明日は火の玉探しに行こうぜ!”と言っていて、それがカーズの短編の『MATER AND THE GHOSTLIGHT (メーターと恐怖の火の玉)』に繋がっているのも見事でしたね🔥🌕️

そしてメーターの驚異のバック走行!!
これにはマックィーンも冷々しつつも、“変なやつ”とほほえんでものすごく感動してたので、そういう意味でもメーターはマックィーンにとって新しい世界を教えてくれる重要な存在なのですね✨
メーターからレースのことを聞かれてマックィーンの目の色が変わるところも、レースに対する強い想いが感じられて良いです🏁
“サビてたらいけないのか?”と悲しそうに言うメーターの表情から、メーターが実はサビを気にしていることが分かって意外でした。
メーターはサビている自分を全く気にしていないように見えていたのでね…
そしてここでマックィーンはメーターに“親友”と言われるわけですが、こんな体験マックィーンは初めてだったろうし、嬉しかっただろうなぁと思いました🍀
きっとメーターのこの言葉は、マックィーンの心のいろんな部分を包み込んだように感じます。
それもあってかその後モーテルに泊めてくれたサリーに対してマックィーンはまさかの“ありがとう”という言葉を言うので、彼の変化にものすごく感動しました。
マックィーンは“ありがとう”なんて思いも言えもしないキャラクターでしたからね。
マックィーンが少しずつ変化していることが分かります🌱
そしてマックィーンが言った“あぁそうだね”というひと言のニュアンスをあれだけ大切にするサリーもまた、本当に優しい人なんだなぁと思いましたね🍀
メーターを傷つけたくない、守りたいというサリーの想いがすごく感じられました。
そしてマックィーンがドックのガレージでピストンカップのトロフィーを見つけてしまい、ドックの正体に気付くシーンは、本当にびっくりで驚きの展開でしたね。

まさかあのドックが伝説のレーシングカーだったとは、マックィーンよ、なぜもっと早く気づかないのだ!笑
その後サリーが一緒にドライブに行くためにマックィーンにガソリンを入れますが、その時にサリーがマックィーンに対して“信じる”という言葉を使ったのにも、じんと感動しましたね。
マックィーンがこんな風に誰かに信じてもらえたのはら初めてだったんじゃないかなと思います🍀
マックィーンも相当うれしかったはずで、この言葉でも彼はとても成長したように感じました🌿
マックィーンはさっきまでピストンカップの夢を見てうなされるほど焦っていたのに、そしてガソリンが満タンになったことでこのま逃げ出すこともできたのに、
そんなことはせずに素直にサリーとドライブに行ったところからも、マックィーンに大きな変化が起きていることが感じられて感動しましたね🏎️
そしてサリーとマックィーンのドライブのシーン🚘️☀️
このシーンは、今作の中でも特に大好きなシーンで、同じ気持ちの方も多いのではないでしょうか(*´ω`*)☀️
マックィーンに“ドライブするのは良いけどどこに行くの?”と聞かれたサリーが笑顔で“分かんない”というところも最高で、今まで目的ありきでしか走ってこなかったマックィーンにとっては、新鮮かつ重要な体験だったと思います☀️✨
ドライブのシーンは音楽も素敵で、この物語の安らぎと温もりのピークを感じさせてくれますね🌼
レースで優勝するためだけに走っていたマックィーンが、サリーとのんびりドライブしている姿を見るだけで、微笑ましくて泣けてきます(;_;)✨

そして昔ルート66で1番人気があったモーテル“ホイール・ウェル”に着いてからも、良いシーンは続きましたね☀️
サリーがなぜラジエーター・スプリングスにいるのかという過去が明かされ、実はサリーもマックィーンと同じような人生を生きていたことが分かり驚きでした。
サリーが恋に落ちた相手をマックィーンは小声で“コルベット?”と聞きますが、コルベットとは車種のことで、続編の『Cars 2』ではマックィーンともに“ジェフ・コルベット”がアメリカ代表としてワールドグランプリに出場しています🚘️🏁✨

黄色のボディにアメリカ国旗を掲げて戦っているので、ぜひ『Cars 2』でコルベットを探してみてください🚖🔍️✨
そしてマックィーンが上から見た、地形に沿って道が作られているルート66と、地形を切り裂いて道が作られている高速道路の対照的な景色は、見ただけでとても胸が締め付けられるすごい景色でした。

そしてサリーが言った“車は楽しみに行くために走ってたんじゃなくて、楽しみながら走ってたの”という言葉はぼくたち人間に置き換えると、
“人は楽しむために生きてたんじゃなくて、楽しみながら生きてたの”ということになるのかと思うと、また胸がチクッと痛んで締め付けられましたね。
そしてサリーから明かされたルート66の歴史は事実に基づいており、実際に高速道路の開通に伴いアメリカにあるルート66は、ラジエーター・スプリングスのような状態になったそうです。

このシーンで流れる“YOUR TOWN”もすごく切ない曲で、ルート66が変わっていってしまう様はとても悲しくなりますね。
メーターが昔水色だったことも分かり、だけど今のメーターはサビついているところを見ると、高速道路の開通によって1番ダメージを受けたのは実はメーターで、そこからなかなか抜け出せなかったのかもしれないと想像してしまいました。

メーターのあの底抜けに明るい感じも、その体験から来ているのかもしれません。
マックィーンはルート66の歴史を知り、きっと自分は高速道路側で生きてきたのではないかと、自分と高速道路の存在を重ね合わせたのではないかなと思います。
ラジエーター・スプリングスに帰ってきたマックィーンが、“ここが賑わっている頃を見たかったな”と言うくらいですからね。


町に来た頃と比べると、ものすごい変化です🌱
そして普段はおとなしいレッドが、トラクター転がしの名人と化していたところがおもしろかったですね🚒笑
1人レース用タイヤをはいてコースを走りに来ていたドックもまた、マックィーンの登場により昔を思い出し、変化していたことが分かります。

年をとってもスキルは健在なところを見ると、ドックがレースを止めたくて止めたわけではないことがより伝わってきますね。
このシーンの音楽はウエスタンな感じの曲で、カッコよくて大好きです🎶
ドックのドリフトは本当にハンドルを右に切れば左に行っていて、美しすぎてカッコよすぎました✨

自分の事故の時の新聞を額縁に入れて壁に飾り、しかもそこがライトアップされるようにしているなんて、ドッグは本当に心からレースが好きで、
だからこそ2度と戻ろうとは思わないように本心を押さえつけながら暮らしていたとは、ものすごく辛かったろうなと思いました。
ドックがあのガレージで1人で、何度もあの新聞を見つめてきた姿が想像でき、とても切なくなります。
だから、そんな風に自分の本心を押し殺してきたドックからしたら、マックィーンの登場は本当に邪魔な存在であり、だからあんなに冷たかったんだということが分かって、より納得がいきましたね。
ドック…本当に魅力的なキャラクターだなぁ。
そしてマックィーンが道を直して出ていったと思い、ラジエーター・スプリングスのみんなが悲しむ場面は、知らない間に町のみんながマックィーンのことを好きになっていたこと分かり、とてもうれしくなりました🍀
マックィーンから町のことをバカにされて泣いていたレッドが、ここではそのマックィーンがいなくなってしまったことに泣いていて、その関係性の変化にも心がグッときますね。

そしてそこからマックィーンがすぐにレース会場があるカリフォルニアに向かうのではなく、町のみんなのお店を利用し始めるとは、もう本当に温かくて最高です🌼
あの1匹狼だったマックィーンに心が宿り、町のみんなに恩返しをしているように見えて、観ているだけでとてもうれしくなります(;_;)


きっとドックに言われた、“自分以外の誰かの為ために何かしたことはあるか?”という言葉が残っていたのでしょう。
最初は“タイヤは全部ただでもらってるんだよね”と言っていたマックィーンが、ルイジとグイドのお店でちゃんとタイヤを4本買っていたところにも感動しました✨
その様子を見ているフローが“良かったわね”と言うところも、本当に温かくて最高です(;_;)
あのマックィーンがリジーと2人でスノードームをゆっくり眺めていたのも本当に驚きですね⛄️❄️✨
スポンサーだらけのマックィーンのボディが、ラモーンのペイントでシンプルになっていくところも、マックィーンの中から資本主義が消えていく描写に見えて見事だなぁと思いました✨
そしてラジエーター・スプリングスにネオンが灯るシーンはもう、最高の最高の最高すぎますよね(;_;)✨

音楽もノリノリで、ネオンも素敵で、みんな楽しそうで、サリーが夢見ていた景色が少しでも戻ってきた!と感動しました(;_;)
…と感動に浸っているところに、突如として現れる報道陣たち。
のどかなラジエーター・スプリングスには似合わない報道陣の騒がしさとフラッシュのうるささが資本主義の雰囲気すぎて、見ていてとても苦しくなります。
マックのトレーラーに大きくプリントされているマックィーンの写真を見上げるサリーの、なんとも言えない表情が忘れられません。
そしてエージェントのHARVもまたあまりにも資本主義の塊であり、マックィーンがいなくなってもよりPRになったから元気だったとか、ルート66の話には無関心だったりと、もう胸が苦しくてたまりません。
前のマックィーンにはお似合いだったはずのHARVの存在が、マックィーンが変わったことにより不釣り合いになっているところが、興味深い描写だなと思いましたね。
マックィーンとサリーのお別れはあまりにも切なすぎますし、報道陣から囲まれて強引にトレーラーに乗せられるマックィーンの姿もまた、とても胸が苦しくなりました。
そしてトレーラーのドアが閉まり、ラジエーター・スプリングスが見えなってしまうところも、すごく切なくて悲しいです。
報道陣に囲まれているというのにあのマックィーンがこの時は1度も“カッチャオ!”をしなかったところもまた、彼の大きな変化を感じましたね。
まさかこの報道陣たちを呼んだのがドックだったとは驚きでしたが、マックィーンが行ってしまうことでこんなにも町のみんながこんなに悲しんでしまうとは、ドック自身もとても誤算だったのではないかなと思います。
サリーの言う通りこの時だけはドックも、“自分のためだけ”に行動してしまったのかもしれません。
みんながそれぞれ自分の家に帰ってネオンを消していき、最後に残った光は、マックィーンが来る前からあったあの点滅する信号機だけで、その光がドックを悲しげに照らしているところもまた、心理描写が見事だなと思いました。
そして場面は変わり最終レースの会場になりますが、チケットの争奪戦を“炎天下の黒いレジャーシート以上”と表現していたとこらが、アメリカンで最高におもしろくて好きです(*´艸`*)💕笑

ダレル・カートリップとボブ・カトラスが実況をしている後ろには、PIXARでお馴染みの“ピザ・プラネットの車“がいますね🍕🚀
そしてマックィーンが今作の冒頭と同じルーティーンをしているときに、“スピードがすべてだ”と言うところでラジエーター・スプリングスのみんなを思い出しているところがもう、涙が溢れてきます(T_T)

この時のマックィーンはもう、スピードがすべてではないことを分かりはじめているんですね(;_;)
フェイスペイントを水色にしてキングを応援している4台の車の右側に、PIXARの短編映画である『Knick Knack (ニックナック)』を模した車がいますよ☃️🏖️🌴☀️

フラミンゴプールに入って優雅に観戦しているので、ぜひ見つけてみてください🌵☀️
チックからDINOCOの話をされているにも関わらず、全くの無関心で、頭の中ではサリーを思い浮かべているマックィーンがもう最高すぎました(;_;)🍀
チックの後ろ姿がサリーに見えてコースアウトしてしまうマックィーンでしたが、そこでまさかのドックの声が聴こえてきて、ラジエーター・スプリングスのみんなが応援に来てくれていることが分かるところはもう、涙腺が崩壊してしまいます(ToT)

こんなに温かい映画ってあるんだなって、このシーンで毎回思います(;_;)
ピットインしてラジエーター・スプリングスのみんなと会うことでやる気がみなぎるマックィーンがまた最高すぎますね🏎️🔥✨
人が頑張れるきっかけってこういうことだよねと、改めて思わせてくれるシーンです🔥!
また、まさかのハドソン・ホーネットの登場に会場全体が興奮するところも熱いですよね🔥❗️
ドックがどんな想いで会場に来てピットクルーをやると言ったのかを思うと、さらに泣けてきます(ToT)
ボディペイントも昔の“FABULOUS HUDSON HORNET (ファビュラス・ハドソン・ホーネット)”仕様にしてきたところも最高すぎますね🔥✨
そのペイントはおそらくラモーンがやったのでしょう✨

そしてマックィーンはついに1周差を巻き返すとは、ラジエーター・スプリングスのみんなのパワーとマックィーンが持つポテンシャルのすごさが分かります🏎️❗️✨

メーターから教わったバック走行を使って抜くところも熱すぎますね(;_;)✨
チックにタイヤをパンクさせられピンチになったマックィーンでしたが、グイドのタイヤ交換がすごすぎて興奮しましたし、レーシングカーをピットストップするのが夢だったグイドの願いが叶ったことにも感動でした🏁✨
そして最後の1周でチックにコースアウトさせられてしまったマックィーンが、ドックから教わったドリフトを駆使して先頭に入り込んだところがもう感動すぎましたね(ToT)✨
そのマックィーンの姿を見るドックのうれしそうな表情ったらまた涙腺を崩壊させてきます(T_T)

最初はバカにしていた“蝶のように舞い、蜂のように刺す”を、ドックから言い出したところも感動でした🦋🐝✨
そして、デビューした年にピストンカップで優勝するという史上初の快挙を達成できるゴール直前でで、キングの状況を知りブレーキをかけて止まるマックィーンの姿は、彼の中での最初との1番の変化が感じられるシーンだと思います。
マックィーンの中で“1番大切なもの”が変わったことが明確に分かる、最高のシーンでした(ToT)✨
“あんなのただの置物”、最高すぎますね🏆️
そんなマックィーンの姿を見つめるラジエーター・スプリングスのみんなや、テレビ越しのサリーの表情がやさしくてたまらなすぎました(ToT)🌼

そしてあんなにDINOCOと契約したがっていたマックィーンが、
あんなにラスティーズを嫌がっていたマックィーンが、
DINOCOとの契約のお誘いを断ってラスティーズを選ぶとは!!
マックィーンは本当に良い方向に変わったんですね(;_;)✨

最後には約束していたメーターのヘリコプターの夢も叶えてあげていて、もう最高すぎました🚁🎶☀️
マックィーンの紹介でルイジとグイドのお店にフェラーリが来たのも最高でした🏇🏁
そういえばルイジの車種はイタリアのフィアットで、フェラーリもイタリアの車なので、イタリア繋がりでルイジはファンだったのかもしれませんね🍕
最初はタイヤ止めを外された瞬間もうスピードで逃げ出したくらい嫌だった場所に、最終的にはチームの本拠地を構えることになるなんて、最高のストーリーすぎます🎥✨

もう1度地図にルート66の名前をのせてみせるというサリーの夢も叶い、もう最高のハッピーエンドでしたね🗺️✨🎊🎉
あのマックィーンが自分からドライブに誘うようになるとは、人生って素晴らしいです🌼✨
今作『Cars』は、日々忙しく生きる我々に、“自分にとっての本当の幸せは何なのか”を思い出させてくれる、PIXARの中でも最高の作品なのでした🏎️🏁✨


ということで今回は、2006年に公開されたPIXARの7作目の長編映画、『Cars (カーズ)』について語り尽くしてきました🏎️🏁🏆️
今作はエンドクレジットまでストーリーが続いていて、本編のその後のラジエーター・スプリングスの様子が見られて最高でした🌵☀️✨
地図にのるだけではなくかつての賑わいまで取り戻し、サリーの夢が完全に達成させてよりハッピーでしたね🎶☀️
マックィーンのファンで途中チックに乗り換えた双子のティアとミアが、ボディの色を赤に戻してフローのV8カフェで働いていたところもなんだか良かったです☕️☀️
ドックの歴史博物館ができたり、ドックとマックィーンが一緒に楽しそうにレースしている姿なんかも最高すぎました🏎️🏁🎶


ドックに笑顔が戻ったのも、マックィーンがラジエーター・スプリングスに迷いこんできたからなんですね(*´ω`*)🌼
運命ってすごい🌟
そしてホイール・ウェルのモーテルも新装オープンしたようで、よりラジエーター・スプリングスへの旅行客が増えるといいなと思いましたね🌕️
最後はシアターで、これまでのPIXAR映画のパロディが上映されていたのが、PIXARファンとしては最高すぎました💡💕
日本語版では違いますが、英語版ではマックの声優さんである“ジョン・ラッツェンバーガー”さんがハムや雪男の声も担当しているので、それを皮肉った内容になっているんですよね🎙️笑
その後もジョン・ラッツェンバーガーさんはPIXARのすべての長編映画に出演することになるので、本当にすごい方です✨
そしてカーズのストーリーが終わると画面には、PIXARで2回目となる追悼の文章が表示されます。
“DEDICATED TO JOE RANFT 1960-2005”
意味は“ジョー・ランフトに捧ぐ”。
JOE RANFT(ジョー・ランフト)さんとは今作の共同監督でありながら、『Cars』までのPIXAR作品に多大なる影響を与えた方で、その才能ははかり知れません。
しかしながら『Cars』の制作中に自動車事故で亡くなられてしまうとは、神様はあまりにも残酷すぎやしませんか。
共同監督でありながら今作の公開を待たずして旅立ってしまうなんて、PIXARの方々もさぞ無念だったと思います。
そしてその追悼文とともに映像で、『a bug’s life (バグズ・ライフ)』のハイムリックと、『TOY STORY』のレニーとウィージーが映し出されますが、それらのキャラクターの声を担当したのもまた、ジョー・ランフトさんなのです。

ちなみにその後2020年に公開されたPIXARの長編映画『SOUL (ソウルフル・ワールド)』の主人公の名前は“JOE (ジョー)”であり、もしかするとジョー・ランフトさんを想って付けられた名前なのかもしれませんね。
『SOUL』の監督はジョー・ランフトさんと親しかったピート・ドクターさんなので、その可能性は大きいと思います。
45歳という若さでこの世を去ってしまったジョー・ランフトさん、たくさんの感動をありがとうございました。
ジョー・ランフトさんの精神は今のPIXARにも在り続けていると思うので、これからのPIXAR作品も楽しみにしたいと思います💡
今日もしばうさ.netにあそびにきてくれて、どうもありがとう*
やはりPIXARで1番好きな作品について語るとなると、自然と熱が入りますね🔥❗️
それゆえにぼくが『Cars』に対して思っていることは全てこの記事に詰め込めたのではないかなぁと思います❗️✨
『Cars』シリーズは現在、2017年に公開された『Cars 3』を最後に、その後 正統な続編は発表されていないので、いつの日か『Cars 4』が発表される時が来たらなぁと夢見ています🏎️🏁💕
ぼくがPIXARで1番好きなシリーズである『Cars』シリーズ、これかはも楽しんでいきたいと思います(*≧∀≦*)🏎️🎶💕☀️


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